本来の細胞機能を取り戻すデトックスで、心も体もスッキリ!【分子栄養アドバイザーによる大人のイキイキ腸活通信vol7】

新年に入り、早くも一カ月。あっという間に過ぎていく日々ですが、そんな毎日の積み重ねの結果が、人生。そう考えると、「普通の日常」こそ大事に生きようと、改めて背筋が伸びる思いです。


さて、あなたにとっての普通の日ってどんな日ですか? もしその中に、嫌なこと、嫌いなことがあれば、是非それを捨ててみて。それが小さなことだったとしても、毎日続いていたのなら、いつもストレスを感じていたでしょう。もし捨てたいものが、なかなか大きなものなら、これまで相当辛かったのでは。いきなり捨てるのが難しくても、少しずつ変えていけると良いですね。

今日のテーマは「捨てる」こと。要らないものは、体や心に害を及ぼしたり、動きを悪くしたりしますから、捨てるが正解!


栄養療法においても、捨てることは、すごーく大事。体に蓄積した有害物は、細胞の働きを邪魔して、体のあちこちの働きを止めてしまいます。だから、有害物を外に出す(デトックスする)ことで、細胞が正常に働くようになり、慢性的な疲労、肌荒れ、集中できない、などの不調が、改善する(という報告が沢山ある)のです。

有害物質は、毎日体の中に入ってきます。例えば、汚染大気、マグロなどの大型魚、ワクチン、歯科アマルガムなどからは、水銀が。ベーキングパウダー(洋菓子に入ってます)、アルミ缶、歯磨き粉などからはアルミニウム、玄米や工場排水、タバコ、プラスチック、排気ガスなどからカドミウム、ひじきや殺虫剤、タバコなどからヒ素、古い水道管やヘアカラー剤から鉛など。

食べ物や水、空気からも入ってくるので、ゼロにするのは無理そうですね。


 これらの重金属は、体内のミネラル輸送を阻害し、体を酸化させます。毛髪検査をすると、有害金属が溜まっている人は、ミネラルのバランスが悪くなっています。

そして様々な不調を抱えているものです。脳や神経系にもダメージを与えるので、アルツハイマーや記憶障害、短気、不安、多動、自閉症などとも関係がありますし、細胞を酸化させるため、DNA損傷やミトコンドリア機能低下、これが老化や病に繋がってしまいます。

毒を体外に出す最大の機会は、毎日のトイレタイム!体から排泄する不要物のうち約8割は便として、約2割は尿として、あとは汗・毛髪・皮膚などからも少し、という割合ですから、便をしっかり出すのが重要なのは明らか。

乳酸菌や食物繊維は、その手助けをしてくれます。乳酸菌とイヌリン(水溶性食物繊維の一種)の同時摂
取が、ラットのカドミウム毒性を低下させた(BMC Complement Altern Med. 2017; 17: 291.) 。

また、ある種の良性菌は、腸壁のバリア機能を高める (Appl Environ Microbiol. 2016 Jun 30;82(14):4429-40.)ため、有害物全般のガードになりますね。


他にも、水銀に曝露したラットが繊維食で、脳、血液、小腸の総水銀濃度が減少した(Arch Toxicol.
1986 Jul;59(2):94-8.)など、腸を整えることの有用性は沢山報告されています。

不要なものを捨て、あなたもぜひ軽やかな毎日をお過ごしください♪

この記事を書いた人

table project代表 分子栄養アドバイザー 
夏木彩早 
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九州大学卒業。臨床分子栄養医学研究会認定指導カウンセラー。長年のニキビや腸過敏で悩み、健康食を研究しまくった末、分子栄養学に出会う。「体調不良に邪魔されず、自分らしく生きる人」を増やすべく、2018年に起業。延べ500名に、科学的な健康食を伝えてきた。現在は、分子栄養学をベースに考案した「個人差食事メソッド」を使い、不調に悩む女性や、専門家向けの講座を運営。天神ホリスティックビューティークリニックでの栄養指導等もおこなっている。