繊維があれば、あの子(糖)と上手く付き合える♡【分子栄養アドバイザーによる大人のイキイキ腸活通信vol5】

今月は恋人を作る方法……ではありません(笑)


うまく付き合いたい「あの子」とは、最近すっかり悪者認定されつつある栄養素「糖質」。
糖質は、私たちの生活に欠かせないものながら、沢山の人に摂取を制限されています。でも、特にこれからの時期は、避けて通りにくいでしょ? 楽しいイベントを罪悪感なく楽しんでもらいたいから、今月は、糖質との付き合い方を教えちゃいます!

 そもそも糖質って何?


 糖質とは、砂糖や果糖など。あと、お米や芋などの炭水化物にも糖質が含まれます(炭水化物=糖質+食物繊維)。
 体内に吸収された糖質は、エネルギーに変換されます。エネルギーは、命を維持するために必須で、例えば寝転んで何もしてない時でも、体の中では、絶えずエネルギーを生みつつ使っている。しかも糖質は、他の栄養素よりも消化吸収しやすいから、万人にとって使い勝手の良いエネルギー源なのです。糖質=悪者というわけではないんです。

糖質は結局体に良いのか悪いのか?


糖質は、適切な「質と量と食べ方」で食べれば体に良いし、何かが欠けていれば体に悪い、というのが結論です。

糖質が体に及ぼす悪い影響は、例えば、
・血糖値を急上昇&急下降させることで、うつや不安感、食後の眠気、肌荒れ、手足の冷えや震え、糖尿病など
・糖質が腸内カンジダ菌を増殖させることで、甘いものへの依存、肌荒れやアレルギー、集中出来ないなど
 ・糖質の代謝に必要なビタミンB1の消耗で、疲れやすい、集中出来ない、認知力低下など、を引き起こすこと。

糖質のデメリットを減らしてくれる食物繊維


糖質の、適切な質と量と食べ方は、他の機会に譲るとして、今日は「食物繊維を摂ることで、糖質のデメリットを減らせる」ってことを覚えてほしい!

特に水溶性の食物繊維は、こんなことをしてくれます。
・糖質の吸収を遅くすることで、血糖値の急上昇や、それに伴う動脈硬化や生活習慣病を予防し(Nutrients.2019 May; 11(5): 1155.)、既に糖尿病の方や(J Am Board FamMed. 2012 Jan-Feb;25(1):16-23.)、肥満の方の血糖もコントロール(Arq Bras Endocrinol Metabol. 2009 Jul;53(5):509-18.)
・腸内良性菌の餌になることで、腸内フローラを良好に保ち、良性菌は体に有用な、短鎖脂肪酸やビタミンB群を産生

最近は、糖質の量や質や食べ方が悪いせいで体調不良の方もいれば、逆に糖質を断つことで体を悪くする人も多い印象です。


糖質とうまく付き合う秘訣は、極端な食事制限を自己流でやらないこと、糖質は食物繊維と一緒に食べること。これからやってくるイベントラッシュは繊維と一緒に楽しみましょう~糖質による不調が減れば、素敵なあの子とも付き合えるかも!?

この記事を書いた人

table project代表 分子栄養アドバイザー 
夏木彩早 
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九州大学卒業。臨床分子栄養医学研究会認定指導カウンセラー。長年のニキビや腸過敏で悩み、健康食を研究しまくった末、分子栄養学に出会う。「体調不良に邪魔されず、自分らしく生きる人」を増やすべく、2018年に起業。延べ500名に、科学的な健康食を伝えてきた。現在は、分子栄養学をベースに考案した「個人差食事メソッド」を使い、不調に悩む女性や、専門家向けの講座を運営。天神ホリスティックビューティークリニックでの栄養指導等もおこなっている。