体に良いもの食べるなら、まずは腸を元気に!【分子栄養アドバイザーによる大人のイキイキ腸活通信vol1】

あなたは、「体に良い食べ物」に興味ありますか?「○○が血糖値を下げる」「○○で痩せる」「○○で美肌」などと聞いたら、つい試してみたくなりますよね。


そんな時、まず最初に取り掛かってほしいのは、腸を整えること。栄養を、体内に取り込むためには、正常な腸が必要だからです。


口から入れた食べ物(栄養)は、 胃液や膵液などで消化され(小さく分解され)、小腸から吸収されることで初めて体内に入ります。ですから、どんなに「体に良いもの」を口に入れても、腸が正常でないと、そもそもその栄養自体を取り込めないのです。

食事やサプリを使って、体を正常な状態に近付ける、分子整合栄養医学でも、最初に必ず腸の状態を確認します。便秘や膨満感など腸の症状でお悩みの方だけでなく、疲れやすい、集中できない、眠れない、肌荒れ、花粉症・・・など一見腸とは無関係に感じるお悩みを持つ方にも、必ず腸の状態をお聞きするのです。


なぜなら、これらのお悩みと腸の状態には関連があるから。そして、お悩みを改善するための栄養を体に入れるためには、元気な腸が不可欠だからです。

しかし、現代人の腸はぼろぼろ…厚生労働省の2016年国民生活基礎調査では、「下痢・便秘・食欲不振・腹痛や胃痛・痔による痛み・出血など」のいずれかに該当するとしたのは、3.8人に1人(表を参照)。


自分では普通だと思っていても、お話を聞いてみると、実は腸が元気とは言えないパターンもよくあります。実際、私がカウンセリングする方(体調不良がある方や痩せたい方)のほとんどは、便秘・ガス・排便してもすっきり感がないなど、何かしらお腹の不調をお持ちです。


また、腸に「不調」以上の「病気」を抱える方も多い。例えば、日本人の死因1位であるガンの部位別死亡率は、大腸ガンが、女性で1位、男性で3位(2017, 国立がん研究センター)。

部位別罹患率は、大腸ガンが1位です(2014, 同上)。他に、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病)、大腸過敏性症候群などに苦しむ方も多いです。


これらの原因は、腸粘膜を傷つける食品(特に小麦や乳製品など)の常食、食事バランスの悪さによる栄養不足、ストレス、運動不足など。

「体に良い○○」を口に入れることも大事ですが、それがそもそも吸収できていなければ、どんなにこだわってもムダになり勿体ない!体のために、あの野菜、あの健康食品と思ったときは、まず腸を元気にすることから始めましょう。

この記事を書いた人

table project代表 分子栄養アドバイザー 
夏木彩早 
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九州大学卒業。臨床分子栄養医学研究会認定指導カウンセラー。長年のニキビや腸過敏で悩み、健康食を研究しまくった末、分子栄養学に出会う。「体調不良に邪魔されず、自分らしく生きる人」を増やすべく、2018年に起業。延べ500名に、科学的な健康食を伝えてきた。現在は、分子栄養学をベースに考案した「個人差食事メソッド」を使い、不調に悩む女性や、専門家向けの講座を運営。天神ホリスティックビューティークリニックでの栄養指導等もおこなっている。