腸が変わると人生変わる! 繊維でお腹がすっきりする理由【分子栄養アドバイザーによる大人のイキイキ腸活通信vol27】

食物繊維をしっかり摂ると、明らかに便通がよくなる!と感じる方は多いのではないでしょうか。

お腹がすっきりすると、体が軽くなったり、肌の調子がよくなったり、ご飯を美味しく感じたりと、気持ちがいいですよね。

反対に、トイレに長時間こもったり、トイレ後でも便が残っている感じがしたり、お腹ぽっこりなど、お腹の違和感ってけっこう気になりますよね。

しかもその影響が、肌トラブル、集中力の低下、いつも不安、寝ても疲れがとれないなど不調の原因になっていることもあります。

もしお腹の調子がイマイチで、かつ他の部分にも小さな不調を感じているなら、まずは腸を整えてみて。このコラムを執筆し始めてそろそろ2年以上なのですが、なぜ私が腸活を推し続けているかというと、腸は食べるもので変わりやすいから。

そして腸が変わると、人によっては人生変わるくらいのインパクトがあったりするからです。腸活は本当にやりがいがありすぎて、やめられません(笑)。

さて、繊維をとってお腹がすっきりするのは、便の量が増え、便が出るまでの時間も早くなるからです。

Contents

食物繊維をとってお腹がすっきりする理由①便の量が増える

便の量が増えると、腸内の不要物をしっかり集めることができるし、腸が刺激されるから排便しやすくなります。

例えば、ダイエットなどで食べる量が減ると便秘になるのは、単純に便の材料(繊維など)が足りないから。

ダイエットに便秘は大敵ですから、便秘になるようなダイエット法だと苦しい戦いになります。あなたがダイエットする時は、繊維はしっかり摂ってくださいね(繊維はほぼ0カロリー)。

食物繊維をとってお腹がすっきりする理由②便が出るまでの時間も早くなるから

便が出るまでの時間が早くなると、便に含まれる有害物質が、再吸収される機会が減ります。

ご存知のとおり、腸は、排泄器官であると同時に吸収器官でもありますから、有害物はさっさと体外に出さないと再吸収してしまうのです。

例えば、医師が有害物質(水銀など)を一気に外に出す(デトックス)治療をする場合も、細胞内から引っ張り出した有害物質が腸で再吸収されないようかなり注意を払うそうです。

「超悪者の水銀を」「一気に」デトックスするなどの特別な場合は、腸での再吸収によって分かりやすく副作用が出るようですが、これが実は私たちの体でも毎日起きています。普段の排便では「様々な有害物を」「少しずつ」排泄するので、すぐには気付かないレベルですが。

ただし、塵がつもって不調に繋がることは大いにありますので、とにかく「有害物質を抱え込んだ便はさっさと出してしまった方がいい」ということをあなたも覚えておいてください。

食物繊維をとってお腹がすっきりする理由③腸粘膜から出る粘液の分泌量も増える

また、食物繊維を摂ると腸粘膜から出る粘液の分泌量も増えます。これも繊維で便通がよくなる理由の一つです。

しかもこの粘液、腸粘膜を守る役割も果たしています。粘液の分泌が悪く、もしも腸がカサカサに乾燥してしまったら。

唇が乾燥して切れる時と同じように粘膜は傷つくし、その傷口から入ってはいけないものが入ってしまうこともあるでしょう。

便が腸内をスムーズに移動できないのも、想像に難くないですね。今号では、繊維でお腹がすっきりする理由を3つ紹介しました。理由や背景が分かると、あなた自身も続けやすくなりますし、周りの人にも伝えやすくなります。レッツ腸活!

この記事を書いた人

table project代表 分子栄養アドバイザー 
夏木彩早 
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九州大学卒業。臨床分子栄養医学研究会認定指導カウンセラー。長年のニキビや腸過敏で悩み、健康食を研究しまくった末、分子栄養学に出会う。「体調不良に邪魔されず、自分らしく生きる人」を増やすべく、2018年に起業。延べ500名に、科学的な健康食を伝えてきた。現在は、分子栄養学をベースに考案した「個人差食事メソッド」を使い、不調に悩む女性や、専門家向けの講座を運営。天神ホリスティックビューティークリニックでの栄養指導等もおこなっている。