食に気を付けているのに効果が出ないときはこれだけやれ!【分子栄養アドバイザーによる大人のイキイキ腸活通信vol30】
突然ですが、3年近く連載してきたこのコラムは今号で終了することになりました。長らくお付き合いいただき、本当にありがとうございました。
最後の号であなたにお伝えしたいことは……どうかこれからも腸を大切にしてください
「体も心もずっと(もっと)若々しくいたい」あるいは「病気ではないけど元気ではない」という方が、食事やサプリに目を向けるのは、本当にセンスがいいです(だからこのコラムに目を通しているあなたのセンスは抜群だと思う)!
なぜなら、私たちの体は、食によって作られ食によって動く仕組みになっているから。つまり、適切な食べものが入ってこないと正常に動かないのは当然なのです(こんな生き物のことを従属栄養生物といいます)。
ガソリンの入っていない車は動かせないし、ガソリンの代わりにジュースを入れてエンジンをかけたら車が故障するのと同じですね。心身の調子を上げるために、絶対に欠かせないのが適切な食なのです。
実際、食に関する健康情報はそこかしこに溢れています。「○○が体にいい」とテレビで流れればその食材がスーパーから消えるなんてこともありましたが、今やテレビだけでなくインターネットから簡単に情報を手に入れられる時代。
だから、健康や美容に気を遣う方ほど、たくさんの食事法やサプリメントを試したことがあるでしょう。でも、「気を付けているのに効果が出ない」と思ったことはありませんか?
もしそう感じたことがあるなら、口に入れた栄養が、体の中に入っていないのかもしれません。つまり、せっかく口に入れた栄養をうまく吸収できず、そのまま便と一緒に外に出してしまっている可能性があります。
必要なものまでトイレに流してしまっているとしたら、なんてもったいないんでしょう! 腸の働きが落ちると便秘や下痢などのおなかトラブルだけでなく、全身のトラブルに繋がるのには、こういったわけがあるんです。
だから、食に気を付けているのに思ったような変化が出ていない方は、改めて腸ケアに取り組んでみてください。良くも悪くも腸内環境は毎日変化しますから、今調子が良い方もその調子で腸にやさしい生活を、ぜひ。
最後に、とりあえず全員やっておいて間違いない腸ケアをご紹介します。
- 腸内環境を悪くする小麦と砂糖を減らす(パン、麺、加工食品、お菓子など)
- 善玉菌の餌になる食物繊維(野菜、海藻)を毎日摂る
- 水を1日1ℓ以上飲む
まずはこれらを意識的にやってみて。
「この不調にはビタミンA」などの情報も大事ですが、吸収できなければどんなに良いものを食べてもサプリを飲んでも無駄になってしまいます。だから、まず手を付けるべきは「腸」です。これからもあなた(&あなたの腸)の末永い健康を祈っております。
この記事を書いた人
table project代表 分子栄養アドバイザー
夏木彩早 (公式ラインはこちら>>)
九州大学卒業。臨床分子栄養医学研究会認定指導カウンセラー。長年のニキビや腸過敏で悩み、健康食を研究しまくった末、分子栄養学に出会う。「体調不良に邪魔されず、自分らしく生きる人」を増やすべく、2018年に起業。延べ500名に、科学的な健康食を伝えてきた。現在は、分子栄養学をベースに考案した「個人差食事メソッド」を使い、不調に悩む女性や、専門家向けの講座を運営。天神ホリスティックビューティークリニックでの栄養指導等もおこなっている。