風邪をひかないのは、バカだからじゃない! 【分子栄養アドバイザーによる大人のイキイキ腸活通信vol8】

しょっちゅう風邪をひく人、インフルエンザに毎年かかる人。


反対に、ほとんど風邪をひかない人。
同じ職場で同じ仕事をしているのに、なぜこんな差が出るのか、不思議に思ったことはありませんか?
バカは風邪をひかないという言葉もありますが、この差を生む要因として、頭のデキの差よりも随分信頼できそうなのは、免疫力の差です。
 
今年は、新型コロナウイルスの流行もあり、手洗いやマスクなど「ウイルスを体内に入れない」よう、いつも以上に気を付けている方が多いでしょう。

でも万が一、体内に入ってしまったら? 同じように体内に入っても、発症する人もいれば、しない人もいる。重症化する人もいれば、治癒して退院した人もいる。

「免疫力」は、命を左右することだってあるのです。


 特に、今回のように、ウイルスをやっつける薬が無い場合は、自分の持つ免疫力だけが頼みの綱です。実際、コロナを治した患者さんの治療を担当した清水医師(京都市立病院)は、「栄養と静養で、患者さん自身の抵抗力で治るのを待った」そうです。

免疫力を上げる一番お勧めの方法は、腸の状態を良くすること。腸ケアをお勧めする理由は、次の3つです。

  • 免疫に関係する細胞が、体中で一番多く存在するのが腸だから
  • 現代人の生活は、腸に大きな負担がかかりやすいから(要は、腸の状態が悪い人だらけ、ということ)
  • 腸を整えると、風邪に強くなるだけでなく、肌が綺麗になったり、花粉症やアレルギー症状が軽くなったり、気持ちが前向きになったりなど、良いことが沢山あるから

腸を整える有効な方法の一つが、水溶性食物繊維やオリゴ糖など「腸内良性菌の餌」を摂取することです。餌があると、

  • 良性菌の数が増えるため、害を及ぼす悪性菌の数が、相対的に減る
  • 増えた良性菌が、餌を代謝して、短鎖脂肪酸(免疫を正常化する)などを作ってくれる
  • 短鎖脂肪酸により、良性菌の棲みやすいpHが保たれる

このような良いループに入ればこっちのもの! 免疫力は上がり、他にも様々な変化が起こっていることでしょう。

なお、水溶性の食物繊維には、健康な人の免疫を正常化するだけでなく、炎症性腸疾患への予防や治療効果があることも報告されています。

自分の腸の状態は、毎日のお便りでチェックして下さい。排便後のすっきり感、毎日出ているか、臭い、色、形、滑らかさ。便器やお尻にべったり付くようなものも良くありません。悪い状態が当たり前になっていて、自分の腸の状態に気付いていないことも、意外とあります。明日は改めて、チェックしてみて!

この記事を書いた人

table project代表 分子栄養アドバイザー 
夏木彩早 
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九州大学卒業。臨床分子栄養医学研究会認定指導カウンセラー。長年のニキビや腸過敏で悩み、健康食を研究しまくった末、分子栄養学に出会う。「体調不良に邪魔されず、自分らしく生きる人」を増やすべく、2018年に起業。延べ500名に、科学的な健康食を伝えてきた。現在は、分子栄養学をベースに考案した「個人差食事メソッド」を使い、不調に悩む女性や、専門家向けの講座を運営。天神ホリスティックビューティークリニックでの栄養指導等もおこなっている。